CD Review : Cardington / Lifesigns

1. N A basically beginning fundamental metric structure of 7/16 rhythm on Bb sus4 chord is composed seven pulses as following [2+2+3]. This motif suggests like ‘Leitmotiv’, it will appear also in the development of other songs later. It’s just like 'implied structure', and it will proceed various developments. Major 3rd note of ‘d’ as lower neighbor note appears immediately after sound of perfect fourth on Bb sus4 chord, it’s certainly longing linear line. Somewhat this sound is like Bb add4-feel that you can not see the dazzling light directly covering eyes with hands.

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スタンリー・カウエル『Juneteenth』アルバム分析

 扨て今回は、私の敬愛するジャズ・ピアニストのひとりスタンリー・カウエルが『Juneteenth』(奴隷解放記念日)というアルバムをリリースしたという事もあってこれを機会に彼の非凡な音楽観を共に語るべき良い時期であろうと思い、今回のブログ記事にする事となりました。

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微分音の使用例を「にんじゃりばんばん」に見る

 先日私は、おフザケ系の曲をリリースした所でありまして、それがポール・モーリアで有名な「そよ風のメヌエット」を和楽器アレンジしたモノでした。メインのメロディは琴の音を使って、三味線やら尺八も用いてアレンジしたのでありますが、抑もこの手のアイデアが浮かんだ理由というのが、テレ朝さんの番組中で「美文字ランキング」の時に使われるBGMにヒントを得たモノでして(笑)、あのBGMを聴いているとついつい私のアタマの中にポール・モーリアの「そよ風のメヌエット」の雅楽アレンジが浮かんできてしまい、「思い立ったが吉日」とばかりに制作したモノでありました。

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ブーレーズに学ぶ微分音の実例 - Doubles for Large Orchestra

 扨て、今回は打って変わって微分音の話題を語る事に。しかも現代を生きる耆宿、ブーレーズを語る事になるワケですから、辛口で多弁なブーレーズの著書に劣らずこちらも辛辣に語ろう等とは微塵も思っておりません。師の用いる微分音の実例に、「器楽的」な意味での響きの重要性とその咀嚼の在り方を学び取ろうという切り口で語るモノであり、賞賛ありきで語る事ですので誤解なきようご理解いただきたいと思います。

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短和音の平行

 前回にチラッとジノ・ヴァネリの「Brother To Brother」を語ったので、この機会にジノ・ヴァネリの希代の名曲について語るのもイイかなと思い、語るコトに。

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泣く子はいねぇがぁ!?

 泣く子=マイナー・メジャー9thコードという風に今回は置き換えていただきたいのでありますが(笑)、何処かにマイナー・メジャー9thの体が隠れていないかなーと虱潰しに探ってみるのも面白そうだなと思いまして今回は某曲を題材にする事に。

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鏡像音程和音の魅力

 扨て、これまで幾度となく取り上げているマイナー・メジャー9thコード。これはそれ自身の5th音から生じる各構成音への音程幅が上と下で鏡像を示すシンメトリカルな構造を確認する事ができるという和音でもあるので幾度となく取り上げているのでありますが、シンメトリカルな構造だから総じて興味深い云々という理由ではなく、それ自身の和声的な響きを好むからこそ私は取り上げているのだという事を先ずはご理解いただきたいと思います(笑)。

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ウェイン・ショーターに学ぶ複調

 扨て、先日ウェイン・ショーター御大のブルーノート・レーベルからの新譜「Without A Net」が発売された事は記憶に新しい所でして、硬質なジャズを今もこうして繰り広げているのは素晴らしい事でありまして、レジェンドが今も尚こうした音を繰り広げているのに若い連中と来たら・・・(笑)。

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2012年新譜アルバム私的ランキング

 扨て、例年こうしてランキングをやっているのでありますが、それまでの過去のランキングと比較して2012年内に発売された新譜というのは、近年の中で比較してもかなりの当たり年だったと思います。

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ウェイン・ショーター/モト・グロッソ・フェイオ(アマゾン河)CD比較

 2012年11月21日にリリースされたブルーノートのBNLAシリーズ第1弾の当該シリーズ品番の初っ端を飾るアルバムがウェイン・ショーターのアルバム「モト・グロッソ・フェイオ」という、このCD化を待ち焦がれていた方は多いのではないかと思います。まあ今回はウェイン・ショーターの楽理的考察というモノではなく、単純にファン心理としてのアルバム考察を語ろうかと思います。

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The Fusion Syndicateのクレジットに驚く

 扨て、今秋リリースされた「The Fusion Syndicate」という企画アルバムは、ビリー・シャーウッドに依るモノで、そこにプログレ界隈やジャズ・ロック系統の人脈に加えて、更にフュージョン・シーンを代表する人材をも活用して繰り広げられる音世界だというモノで、まあクレジットを見ても驚かされるメンツで、嘗てのスティーリー・ダンのアルバムに名うてのミュージシャンの名前を幾つも見付ける事ができたかのような豪華なクレジットとなっているのであります。

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Music Is The Key / Weldon Irvineを語る

 今回のテーマは「Music Is The Key」というウェルドン・アーヴァイン(旧来からアーヴィンと呼ばれておりますが私のブログではアーヴァインと統一します。最近ではきちんとアーヴァインと語る所も出て来ております)のアルバム「Sinbad」に収録されている名曲を語る事でして、アルバム「Sinbad」は76年作でスタッフの面々であるリチャード・ティー、エリック・ゲイル、スティーヴ・ガッドやらが参加しているのもあって、まあ器楽的な心得のある連中なら食い付いておかしくないアルバムのひとつであるワケでして、その中でも「Music Is The Key」というのは浮遊感漂う曲調とハーモニーに心酔することのできる名曲なのであります。

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六根清浄

 エリザベス・シェパードの新作「Rewind」がリリースされ、前作の「Heavy Falls The Night」から実に2年2ヶ月振りとなるリリース。今回は左近治、特に店頭予約はしなかったんですね。それというのも馴染みのスタッフが異動となってしまい融通が利かなくなってしまったのもあって店頭からチョット遠ざかっていたのであります。

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冬至もそろそろ

 冬至ってこたぁ一番夜が長いワケでして、先も左近治はtwitterでつぶやいておりましたね。WolframAlphaで日の出を検索させてたアレ。

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チョッパー・ベース

いんやぁ~、イマドキこんな話題語ってイイんですかね!?みたいな、そんな雰囲気すら感じてしまうくらい死語になってしまった感の否めない「チョッパー・ベース」。今で言う「スラップ・ベース」のコトですな。そんなネタでたまにはハナシに花を咲かせるのもイイのではないかと思い、今回は肩の力を抜いてベースの話題について語ってみましょうかね、と。

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ペレアスの和声 (3)

前回の続きとなりますが、ドビュッシーのペレアスの和声について語っているかと思いきやピンク・フロイドやらジェフ・ベックのダイヤモンド・ダストは出てくるわ、黛敏郎やら坂本龍一やらエリザベス・シェパードまで出て来て、そこで今度はカンタベリー一派のナショナル・ヘルスの話題にまで飛んでしまうという左近治の話題の進め方ですが、まあコレも一本の糸でキチンと繋がっているモンなんでひとつご容赦願いたいと思わんばかりであります(笑)。

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2010年リリースCD新譜ランキング

扨て2010年を振り返ってみると、個人的に入手したCDの感想ですが、新譜のタイトル数そのものよりも再発や初CD化というモノが結構な数を占めていた年でもありまして、それらのタイトルを紹介するには余りにも膨大なんで割愛しちゃいますけれど(笑)、ランキングとして発表するにはやはりココは新譜にこだわりたいのでありまして、初CD化とかはチョット趣きが異なるのでココはグッとこらえて新譜オンリーのランキングにしちゃおうかな、と思います。

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2011年 今年もよろしくお願いします

遅ればせながら新年あけましておめでとうございます。今年も楽理ネタを中心に冗長ブログを相も変わらず続けていこうかと画策しているところでございます。何はともあれ正月太りしてしまった左近治でありますが、暮れには最後の最後にスゴイCDに出くわした左近治でありまして、その辺の作品に完全に没頭してしまいついついブログの更新は、てめぇの肥え太ったカラダをイジメ抜いていたために遅れてしまったというワケでございました(笑)。

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