"YMO関連"の記事一覧

カクトウギのテーマ(坂本龍一&ザ・カクトウギ・セッション)のギター・ソロ

 今回は、1979年6月21日にCBS/ソニー(当時)よりリリースされた坂本龍一&ザ・カクトウギ・セッションのアルバム『サマー・ナーブス(Summer Nerves)」にA面の最後に収録された「カクトウギのテーマ(Theme For "KAKUTOUGI")」のギター・ソロ部分をYouTubeにて譜例動画をアップした事に伴い、その解説を…

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正確無比な大村憲司のクォーター・トーン(四分音)

 嘗てはYMOのライヴ・サポート・メンバーも務めた大村憲司。氏が急逝されて久しく今や多くの年月が経過した事をあらためて実感するのでありますが、YMOという括りで見る事など無くとも氏はエレキ・ギターの世界に於て常日頃からその名を轟かす偉大なギタリストの1人であった事は間違いないでしょう。メカニカルなフレーズよりもイナタいフレーズを好む人達…

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YT IS GONE

 高橋幸宏逝く。70歳。2023年1月11日午前5時59分脳腫瘍による誤嚥性肺炎で死去。あらためて心よりご冥福をお祈りします。今を思えば、暮れに「Drip Dry Eyes」を題材に拙筆ブログおよび譜例動画を投稿しておいて良かったと思っています。ユキヒロよ、さらば。

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高橋幸宏「Drip Dry Eyes」楽曲解説

 1981年6月に発売された高橋幸宏の3rdソロ・アルバム『ニウロマンティック -ロマン神経症-』に収録となる「Drip Dry Eyes」(以下ドリップ・ドライ・アイズ)というのは、YMOファンの間でも名曲のひとつとして知られているもので、メジャー7thの響きが際立った佳曲であろうかと思います。今回は、YouTubeの方で短尺乍ら譜例…

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『シン・YMO』を読んで

 2022年8月19日に発売となった田中雄二著『シン・YMO』(DU BOOKS)を読み終え、ノンブルは693ページまで振られ、20字・28行・3段(=1680字/頁)という事になり、序文・跋文・ディスコグラフィ・出典を除けば単純計算でも108万6960字となる大著であり、相当な労作である事が伝わって来る物です。

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坂本龍一「thatness and thereness」のコード解説

 扨て今回は、坂本龍一のソロアルバム『B-2 UNIT』収録の「thatness and thereness」について語って行こうと思います。楽曲そのものは静謐でシンプルな伴奏であるので和声的にもシンプルに思われてしまいそうですが、実はかなり凝ったハーモニーを垣間見る事が出来るので、そうした特殊なコードを含めて詳述する必要があろうかと思…

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Simoon / YMOの32分12連符に依るSE

 今回はYellow Magic Orchestra(以下YMO)の1stアルバムに収録される細野晴臣作品のひとつ「Simoon」の楽曲冒頭SE3小節の内の3小節目「のみ」の32分12連符が顕著なSEを採譜したので本動画について詳しく語って行こうと思います。

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悲しきブルーカラーワーカーの歌詞の謎

 髙橋ユキヒロ(以下高橋幸宏)というカタカナ表記時代の2ndソロ・アルバム『Murdered By The Music(音楽殺人)』収録の「Blue Colour Worker(悲しきブルーカラーワーカー)」という曲は作詞がクリス・モスデルという初期YMO作品にも多く見る名前で、元々は高橋幸宏の姉の家庭教師というつながりであったと言われ…

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Stairs(階段)/ YMOピアノ・ソロ解説

 Yellow Magic Orchestra(以下YMO)のアルバム『テクノデリック』収録の「Stairs」の作曲者は高橋幸宏であるものの、本曲のアレンジは相当に坂本龍一の特徴が色濃く反映されている様に感じられる最大の要因は中盤の静謐かつ印象派を思わせる近代和声をふんだんに用いたピアノ・ソロに依るのは疑いのない所でありましょう。

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Limbo / YMO 楽曲解説

 今回はYellow Magic Orchestra(以下YMO)の初期オリジナル・スタジオ・アルバムとしては最終アルバムとなる『Service』収録の「Limbo」の譜例動画をYouTubeにアップした事もあり、楽曲解説をする事に。

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1000 Knives / YMO 楽曲解説

 Yellow Magic Orchestra(以下YMO)のアルバム『BGM』がリリースされたのは1981年3月21日の事。私がこれほどまで記憶が定かである理由は、その日に初めて走行中の初代ソアラに遭遇したという事が重なっていたからであります。

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YMO名義の「Plastic Bamboo」考察

 扨て、私はYouTubeに於て坂本龍一の初期作品である「Plastic Bamboo」をYMO名義で演奏された『ライヴ・アット紀伊国屋ホール1978』のテイクを基に譜例動画のデモを制作した事もあり、その解説を兼ねて坂本龍一の初期作品にしばしば見受けられる「完全和音および下部付加音(=オンコード)」の解釈の差異を語っておく事は看過できぬ…

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坂本龍一の微分音 ─「iconic storage」楽曲解説─

 イエロー・マジック・オーケストラ(以下YMO)が各メディアで挙って取り上げられる様になり爆発的な人気を博していた1980年。その年の初夏にアルバム『X∞Multiplies 増殖』を戸塚で購入したという事は先日も語った通り。音楽でもファッションでも最先端の存在という誉れ高き名声を恣(ほしいまま)にして来た坂本龍一が突如アルファ・レコー…

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「Jingle Y. M. O.」 楽曲解説

 イエロー・マジック・オーケストラ(以下YMO)のアルバム『X∞Multiplies 増殖』(以下『増殖』)収録の「Jingle Y. M. O.(以下「ジングルYMO」)の譜例動画デモを急遽作る事になったので、これを機会に楽曲について語る事に。

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テクノポリスのヴォコーダー吟詠

 先日はYMOのアルバム『Solid State Survivor』収録の「Castalia」にまで言及してみたりしていた物で、あらためて当時のYMOブームを追懐するのでありますが、YMOのブームというのは79年秋頃に始まってアルバム『×∞増殖』の発売辺りが最も巷間を賑わせていた頃だったと記憶している物です。

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