"サウンド解析"の記事一覧

採譜に役立つオーディオ解析ソフトたち(Mac用)

 採譜。音を拾い上げて楽譜にして行く為の作業の事ですが、通俗的な意味では「耳コピ」という作業も採譜を必要とはしない前段階の作業過程に包摂される物のひとつと言えるでしょう。  更に言えば《私に続いて歌いましょう》と言われて「模倣」するというのも聴音の直後での歌唱という事になりますが、単音の模倣は概して間違えにくいものの、自身の音楽的…

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京急ドレミファ・インバーターの採譜

 扨て今回は、一部の京急車輌のモーターに用いられている発進時に音階を奏でる通称「ドレミファ・インバーター」と呼ばれる音を採譜した譜例動画をYouTubeにアップした事もあり譜例動画の解説をする事に。車輌やモーターなどの詳細な情報は本ブログでは述べませんので、あくまでも「楽音」として聴いた時の音楽的な側面から分析するのでご容赦下さい。

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Scale Illusionにあらためて思うこと

 音響心理学方面では知られている言葉である「Scale Illusion」とは、「音階錯覚」を意味する物であるのですが、単に複数の旋律を錯覚として捉えるだけではなく、右利き・左利き夫々各人の優位性が左右の急峻な音像変化が伴うと音高判別が左・右の優位性に同調する様に「錯覚」を生じたりするというのも実に興味深い物でもあるのです。

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残響への拘泥

 和声とやらが今日のように体系化されたのはジャン=フィリップ・ラモーに依る貢献というのは疑いの余地のない周知の事実でありますが、抑も和音の複雑化が進んだ素因となる物は、音律の均齊化に依る事と、その後の等分平均律へ時代が進む事に依って作曲の可能性が拡大していく事で調性の崩壊が起き、その果てにある半音階要素が多く使われる様になったという背景…

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酒井健治作品「White Out」を聴いて

 漸くこの話題を語る事が出来て安堵しております。これまでに私のブログ上に於て微分音に関する幾つかの記事を披露したことがありましたが、少なくとも2013年に入り其の手の話題にした背景は、酒井健治という現代音樂作曲家を取り上げたかった事に起因していたのであります。

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マスコミや政治家よ、そんなにマイクの数が必要か!?

 最近では記者会見となると、ポジティヴなネタよりネガティヴで一般的目線で見た時叩きどころが見え見えという類の物は四方八方から食いつかれ叩かれるモノでありますが、マイクの数も一本ではなく数本も用意してある周到さもついつい視野に入ってしまうモノであります。政治家もそう。  国会の予算委員会のみならずマイクは「民放」などとも書かれていた…

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複合拍子と混合拍子

 今回はタイトルにある通り、拍子構造における「複合」と「混合」という取り扱いの違いを判っていただけたらと思いブログの題材にしてみることに。音楽理論書では基礎中の基礎であるがために、私自身中学生時代の「器楽」を学んだ頃にまで遡る事になるのですが、もしかしたら現在では呼称やら変わっていたり私の記憶が変質している可能性もあるのでビビり乍ら題材…

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あらためて譜例を確認

 先日アップしたサンプル曲の譜例でも用意し乍ら気軽に語ってみようかと思い立った理由は、「多調的空間」の世界というのは、調的な社会の仕来りに巧いコト捕捉されぬようにして成立している様な世界なので、調的社会に慣れてしまっている未習熟な耳だと、実際に耳にしても本当の良さを捉えきれない所があって、言うなれば子供が利き酒するようなモノでして、それ…

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金環食は1年後だよ♪

金環食まであと1年となりまして、1年後の朝7時頃は結構賑わうのではないかと今からワクワクしているのでありますが、まあ7時過ぎとなるとですね太陽もこういう姿ではなく仰角30度位にはなるんで結構高い位置に見えるのでありますが、そうは言っても建物に邪魔されやすい高さではあるので今から東の空を見渡せるロケーションを探すのもオツかと思います。 …

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便宜的なコード表記を許容する

まあしかしアレですね。これまで左近治はいくつかの少々一般的ではないモード・スケールやらそれらのダイアトニック・コードを列挙して説明してきたワケでありますが、ドコの馬の骨が語っているか判らない一般的でもないような楽理解説なんて眉唾になってしまっている人も中にはいらっしゃるとは思うんですよ(笑)。

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こんなに近い所に存在しちゃうんですよ

扨て、前回のブログでは「左近治は一体何を語りたかったのか?」と疑問を抱いた方もいらっしゃったのではないかと思います(笑)。あれらの曲にどういう共通項を見出せばいいのかなかなか判らない方もいらっしゃるとは思います。

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