クロマティシズムへの欲求

 半音階主義。今回扱うクロマティシズムに関しては、嘗てのセリエル(十二音技法)のそれとは異なる、調性を拡大する事で用いられる半音階的変化音の側を取扱います。嘗てのトゥイレ/ルイ共著『和声学』(山根銀二/渡鏡子訳)では、こうした世界観を「半音階的全音階」という風に自著の後半部分にて取扱っている物です。  音楽的素養が高まると全音階と…

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