今回は、セクションの2ndアルバム収録のクレイグ・ダーギー作「A Kind of Albatross」について語る事に。私が今回制作したYouTubeにアップしている譜例動画はアンサンブルを変えたり尺を縮めたりしておりますが、大枠のハーモニーについては変えておりません。私の勝手な臆断に依ってコード付けしている訳ではないのでその辺りを念頭に置いていただけると助かります。
Cyrus Mosley
ブルースを語るに際し、先のブログ記事にも取り上げた「♭Ⅵ7」という部分転調を意味するドミナント7thコードを語った訳でもありますが、今回はあらためて老若男女広く人口に膾炙していると思われる曲を挙げたくなり、唐突乍らもYouTubeの方にてサントリー・オールドのCMで有名な「人間みな兄弟」を取り上げてみたのであります。
「セクション」とはThe Sectionというジェイムス・テイラーのバックバンドを務めるメンバー等が結成したバンドであり、通常は不定冠詞を省いて「セクション」という風に界隈では称される、クロスオーバーの先駆けとも言えるバンドであります。ビートルズやイーグルスやシカゴとかも「ザ」や「ジ」など冠される事は非常に少ない事かと思います。今回「セクション」が意味するのはバンド名の事なのでありまして、彼等の1stアルバムに収録される「Same Old Same Old」の非凡な側面を語っていこうかと思います。