Doricoでクロススタッフ(異なる声部を跨いだ連桁)を可能にするには!?

 扨て今回の話題は久々のDoricoについてでありますが、《クロススタッフ=異なる声部を跨いだ連桁》とは何ぞや!? と思われる方が居られるでしょうし、《大譜表ならフツーにできますけど!?》の様に受け止める方も居られるかと思います。ハイ、ピアノの様に同一プレーヤーによる物でしたらフツーにできます。それは判っているのです。

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井上陽水「夢の中へ」に見受けられる《偽終止》の示唆

 井上陽水の楽曲である『夢の中へ』は、曲調の爽快感と明るさに加え、希望に邁進する前向きな歌詞と、さり気ない陽水のソフトな口調(敬語である)との相乗効果で非常に肯定的なポップ・ソングとして捉えられ、カヴァーも多い楽曲であります。

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マーカス・ミラーのベース・ソロを解説(Instant Relief / Tom Scott)

 2025年11月11日の「ベースの日」に合わせてYouTubeにて譜例動画のアップを企図していた私でありましたが、その譜例動画というのがトム・スコットのライヴ・アルバム『Apple Juice』収録の「Instant Relief」でのマーカス・ミラーのベース・ソロでありました。取り敢えずは無事にアップロードに至ったので、譜例動画の解説記事として楽曲を小節順に説明して行こうと思います。 …

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サイドチェイン制御型ゲートにおける位相整合的動作原理 ── Valley People KEPEX および SSL ダイナミクス回路の比較分析 ──

 扨て今回は、1970 年代に Allison Research が製作したダイナミックゲート「KEPEX(=キーペックス)」に見られる「サイドチェインでの帯域選択」を核とするゲート制御原理についてと、それを発展させた Solid State Logic(SSL)社のコンソール内蔵サイドチェイン機能との共通点とを、位相(位相応答・群遅延)という観点から明確にして行きたいと思います。

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冨田悠暉(=トイドラ)制作動画の10の誤り

 本記事は、YouTubeで『音楽ガチ分析チャンネル』を運営する冨田悠暉(=トイドラ)が披露している動画 '「53平均律」のカンタンな使い方 ' の動画内で語られている《10の誤り》について誤りを詳らかにするものである。

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自己免罪的倫理転回 (Self-exonerating Ethical Displacement)──謝罪回避と道徳的擬態の修辞分析──

【概要】    本記事は、本来謝罪すべき立場の者が、自身の非を認めないまま衆人の賛同を得られるように倫理的言説を展開し、恰も「道徳的観察者」として倫理を客観視して傍観者を振る舞うことを《自己免罪的倫理転回》として定義するものである。  この手法は責任回避、認知操作、倫理的優位の演出という三層構造となるレトリックを包含するものでもある。

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Dorico Pro 6.1アップデートに伴うEtude Elementsインストール・エラー解決策(Mac)

 Dorico Proが6.1にアップデートされて、色々と細かな部分でなかなか気の利いたアップデートとなっているのですが、そうした所に触れるよりも先ずはインストール・エラーに遭遇している人がかなり多いのではなかろうかと思うので、その辺りの解決策を語っておこうかと思います。

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今さら「Sararr」!? フェアライトCMIの伝説の音色を追い求めて

 嘗て一世を風靡したサンプリング音源フェアライトCMIのライブラリにあった「Sararr(サラー)」という音色はかなり有名で、ホワイト・ノイズを含んだ矩形波が優勢となる様なややスローアタックのパッド音だった訳ですが、ティアーズ・フォー・フィアーズの「Shout」のBメロで用いられる単旋律のパッド音と言えば思い出される方も多いのではなかろうかと思います。

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ザ・ビートニクス「Le Sang Du Poête」の複調と拍節構造と微分音の解説

 本曲「Le Sang Du Poête」は、YMOの高橋幸宏とムーンライダースの鈴木慶一の2人で結成されるユニットであるザ・ビートニクスの1stアルバム『Exitentialism(出口主義)』収録の第1曲目を飾る小曲であり、多くはその他の楽曲をメインに耳を傾けられる事で見落とされやすい楽曲であるものの、作りとしては大変凝っており、タイトルにもある通り「複調」「微分音」が使用された上で、基の拍…

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